今日の主な内容
①5日トレーニング後、フィンケ監督の言霊
【公式サイト】
フォルカー・フィンケ監督 9月5日のトレーニングを終えてのコメント
「現時点ではとても密度の高い練習を行なっています。ここ数日間、非常に厳しい練習を行ないました。それは、リーグの終盤戦に向けてコンディションを上げるためです。ですので、ここ4回の練習の内容というのは非常に厳しいものでしたし、選手たちにしてみれば非常に苦しいものもあったかもしれません。私は意図的に選手たちにとても大きな負荷を与えたつもりです。しかし実際には今日の午後から回復ができますので、今後に向けてもとてもいい形での練習を行なうことができたと私は確信しています。当初は部分的な合流だったのですが、実際にここ最近のチーム練習で田中達也がチームの練習に合流できるようになってきました。それはとても喜ばしいことだと思います。当初は部分合流でしたが、最近の練習をご覧になってもお分かりになると思うのですが、彼はメンバーとして、離脱することもなく、リバウンドもなく、すべてのメニューをこなすことができています。それぞれの選手個人の動きなどにつきましては、まだまだ改善できるところはたくさんありますし、私たちも定期的にさまざまなことについて話し合っています。そして指摘もしています。ポジショニングもそうですし、1対1の状況でどのような形で体を使うのかなど、細かい形で何度も何度も会話を繰り返して、指摘をしながら、選手たちができる限り改善ができるようなアドバイスもしています」
私見
「後半戦に向けてハードな練習が続き、修正課題についても取り組んでいる模様。何より、田中達也がチーム練習に合流し始めたことは朗報です」
(今お話しになった田中達也選手ですが、試合ということに関して言うと、目処は立ったのですか?)
「ここ2週間の練習というのは彼は実際にこなすことができているわけですし、とてもいいプレーを見せてくれています。ただし、もう一度リバウンドがないように、私は彼にポジティブな意味でのハンディキャップを与えたりして、彼が問題なくこなせるように考慮していることも事実です。そしてメディカル部門、監督、そして選手と、お互いがとても今しっかりとした形で今コミュニケーションをとって、しっかり話し合っていますので、彼がいつの時点でまた復帰できるかということを決断を下すときが来ると思いますけれども、まだその時期が来ているわけではありません」
私見
「流石に達也の復帰に関しては、慎重にならざるを得ないでしょう。ましてや怪我人が多いからなおさらね」
(この4日間厳しい練習をしたということで、その中に田中達也選手の存在というのが、まあ活性化したように見えましたけども、そのあたり、フィンケ監督にはどのように見えますか?)
「毎回私が、田中達也がゲーム形式の練習をこなしているのを見ると、私の片眼から流れていた涙を何とかして隠そうとしています。なぜかというと、彼のプレーを見ていれば、私たちのチームに何が足りなかったのかということが見えてくるからです。私はとても喜んでいます。ゲーム形式の練習を見ていれば、彼が日本で最も優れた選手のうちの1人であるということが、やはり見えてくると思います。多くの選手との違いというのも見えてきますし」
私見
「フィンケ監督の洞察力に基づいたコメントだと思う。感覚的な気づきだと思う」
(その足りなかった部分というのを少し具体的に教えてもらえますか?)
「正しいタイミングでボールをもらいに行くこと、それから正しいときに素早いターンして勝負をかけること、それから正しいタイミングでパスを出すこと。そのようなことというのは、やはり才能に関わっているところが多いと思います。そして彼は本当に才能の溢れる素晴らしい選手だと思います。実際に彼は代表選手としても実績を残しているわけですし、それに国を代表する選手になるためにはしっかりとした仕事をこなす、そしてとにかく練習をするだけではなれないところがあります。やはり才能があって、しっかりとした努力をして、なるものだと思います。そしてこのような才能を持った選手が達也だと思います。そしてそれ以外にも、ボールを扱っていないところでも、彼は非常に優れたプレーを見せています。ボールを相手に奪われた後にまたボールを奪い返しにいくとき、彼は私たちの攻撃の選手の中で最も優れた動きを見せているのではないでしょうか。ただ走ればいいというわけではありません。大切なのは相手の選手に圧力をかけるように、どのような形で圧力をかけていくか、そのようなことを彼は毎回毎回正しく行なっているわけです。ですので、これはやはり彼が持っている特長のひとつではないでしょうか。そして前回の彼がケガしたときのプレーというのも、名古屋戦で私たちがアウェイで1-0で勝ったのですが、そのケガをした地点というのも同じような状況でした。ボールを奪い返しに行った状況でした」
私見
「今までのチームは、基本的な動作が出来ていなかったのか。やはり、達也の才能はすごいのだろう」
(守備の改善点というのはどんなふうに考えていらっしゃいますか?)
「とてもいい質問だと思います。守備に関してのグループ戦術のところで私たちは多くのことを正しくやっていると思います。しかし、願ってもいなかった、もしくは思ってもいなかった個人のミスによって、ここ数試合私たちは失点を重ねていたと思います。これらの個人のミスというのはグループ戦術とはやはりまた別の要素です。そして、これはよくサッカーではあることですが、1人の選手というのは必ずいい時期と悪い時期があるわけです。ですので、とても優れた選手であっても、場合によってはある一定の期間悪い時期に入ってしまうかもしれません。そして、とても素晴らしいコンディションの選手というのは、数ヵ月間にわたってとても素晴らしいプレーを見せることができると思います。しかし、このような選手でも長い1年の間で、一度は悪い時期に入ってしまうわけです。そして、このような悪い時期に入ってしまいますと、いくつかの間違いを犯してしまう。しかしこれは世界中の選手たちを見渡しても同じことだと思いますし、グループ戦術的な要素とは別のものになります」
私見
「多分、個々の選手の運気や気力、特性に関して答えていると思う。バイオリズムね。フィンケ監督のコメントだとあまり心配していない様子」
(悪い時期に入った選手を、じゃあどういうふうに監督は考えてらっしゃいますか?)
「最もいい解決案というのは、そのような悪い時期に入ってしまった選手をある一定期間ベンチに置くことです。しかし、このことができるようになるためには、同じポジションで優れたプレーを見せることができる選手が他にもチームにいなくてはいけません。これが本当のレベルの高いところのプロサッカーの常識だと思います。悪い時期に入ってしまった選手が一定の期間ベンチに座るということは、よくあることですから」
(それは現状的にはレッズには今厳しいとお考えなんでしょうか?)
「その通りです。なぜかと言うと、同じポジションでプレーできるような選手がそれほど多くいるわけではありませんし、やはりケガ人も多かったからです」
私見
「ただでさえ苦しい、レッズの選手事情、調子の悪い選手を交代できるのならとっくに補充交代していたと思う」
(来週、練習試合が2つ組まれていますが、練習試合はすごく久しぶりになると思うんですけど、監督はシーズンが始まるときに練習試合をたくさん組むように当時の藤口さんとかにおっしゃってましたけど、その監督がやりたいっていう練習試合の数っていうのは今年のシーズン中に消化できそうな感じなんですか?)
「今までの練習をご覧になっていたと思いますけど、私はいつも練習の日にはどの選手がケガをして、どのチームが離脱してチーム練習に参加できなかったかというのをすべて細かく記録してあります。その記録を皆さんも取ってらっしゃると思いますけれども、現実としてはここ数ヵ月間ケガ人が非常に多かったこともあって、そのような練習試合をなかなか組むことができていませんでした。なぜかと言うと、どうしても選手の数が足りないという現状があったからです。そして今だんだんケガ人が戻ってきましたので、再びいくつかの練習試合を組むことができました。来週からはまず2試合できることになったのですが、やはりケガをしていない選手が少なかったというのがなかなか練習試合ができなかったひとつの要素です」
(来週、試合の3日前に休みじゃないというのは何かあるんですか?)
「私 たちはとてもアクティブな形でのオフをする予定です。その日はピッチに立ってピッチの上で時間の長い練習をするわけでありませんが、全選手がここに集まってさまざまなことを話し合ったりしたいと思っています。そして、ここ2週間という期間で考えますと、実際にオフの日が少なくなっているわけではありません。なぜかと言うと、明日がオフになるからです」
(原口選手がユースの方に行かずに残ることになりましたけど、監督の中では3分の2シーズンを終えまして、原口選手はチームにとってどういうところで必要なのか、また、これからどんな課題があるのか、ちょっとお伺いしたい)
「まず若手選手の成長に関しましては、できる限り直接選手と話をしたいということもありますし、なかなか公の場でメディアの方々を通して彼のストロングポイントまたはウイークポイントについて多くを語ることはできません。選手を成長させるためにはもちろんさまざまな刺激を与えることも大切ですが、同時に彼を守るということも必要です。私たちも全員昔は子供だったわけですけれど、1人の子供というのも親に守られて育つわけです。同じように、若い選手というのもやはり環境から守られなくてはいけないところがあります。
そして正直なところ、原口元気は今年はたくさんの試合数をこなし過ぎていると思います。彼の状況を考えればもう少し休みを与えたかったと思いますが、やはりチームの事情がそれを許しませんでした。梅崎司、田中達也などが離脱しなければ、原口元気はこれだけの試合数をこなすことはなかったと思っています。そしてセルヒオもここ最近になってコンディションがどんどん上向いてよくなってきましたので、彼が試合に出られるような状況になったのですが、これももちろん私たちにとってセルヒオのコンディションが上がったということは、喜びを与えてくれるものでした。
しかし、このようなチームの事情があったから、原口元気が毎回試合に出て、ほぼフルで出場する状況もあったと思います。本当だったら、初年度からこれだけの試合出場をこなす必要はなかったと私は思っています。そして、今年が彼のJリーグでプレーするようになっての初年度になるわけですけれど、もちろんすべての試合でとても優れたところを見せてくれたところもあります。しかし、ある程度の回復期間というのも彼にとってはいいものであったはずです。ただし、彼の将来の成長ということを考えれば、毎回毎回Jの試合に出て、彼はとても大切な、貴重な経験をしているのではないでしょうか。
そして、もちろん原口元気はまだまだすべての分野において改善の余地があると思っています。それは1対1の状況であったり、もしくは個人戦術であったり、もしくは視野の広さであったり、さまざまなことをまだまだ彼は更に改善していけるだけの力を備えていると思っています」
(来週の仙台カップを不参加になるように、13日に合わせて出れるように要望したのは彼の成長が一番だったのか、チームがこういう状況で彼がどうしても必要だから残しておきたかったのか、どっちか?)
「そのことについてはすべて信藤さんが語っていると思います」
(これは別のことなんですが、今回出ないことで20歳以下のワールドカップに出ない可能性もあるということなんですが、Jリーグの1試合、2試合に出ないことで、そちらの国際経験を積めないことというのは、どっちが彼の成長にとっていいと監督は思っていますか?一応、U20世界大会に出れるかどうか決まってないんで、過程の話なんですが。)
「そのことについては同じく信藤さんが答えていると思いますし、正直、私はこのことについてはそれ以上大きくコメントするつもりはありません。なぜかというと、ヨーロッパの業界ではこのようなテーマについてはまったく違う形で議論が行なわれて、最終的な決断、それからその発表なども行なわれるからです。
仙台の国際ユース大会に参加するフランス代表チームの中で、フランスの1部リーグで主力として活躍している 18歳の選手がわざわざ日本まで来ると思いますか?あり得ないことです。 私は日本の現状について大きく語るつもりはいっさいありません。ただし、根本的な考えとしてはやはり、育成の最大の目標というのは、若い選手がさまざまな刺激を与えられてできる限り早くその国の1部リーグで主力として活躍できるように成長させること。これがもっとも大きな目標です。そしてこの目標が達成された場合は、1人の若手の選手というのは育成の枠から外れるものだと私は考えています。ですので、これはとても喜ばしいことですが、ケガをしていなければ原口元気と山田直輝という2人の若手の選手はすでにこの国の一番レベルの高いリーグで主力として活躍することができている、これは全員が喜ぶことだと思います。しかしこれが例外であるということも忘れてはなりません」
私見
「意見を引き出そうとするメディアの質問をフィンケ監督は巧みにかわしている。余計な混乱を避けるためにも賢明である。もう決まったことなのだから。でも、「仙台の国際ユース大会に参加するフランス代表チームの中で、フランスの1部リーグで主力として活躍している 18歳の選手がわざわざ日本まで来ると思いますか?あり得ないことです」と述べている。もし、そうだとすると開催意義が問われてしまう。また、監督の育成の最大の目標は、J1で主力として活躍することだと指摘している。原口、山田直は活躍できているけど例外だって。なるほど」
(話が戻るんですが原口をここまで酷使したくなかったという話をされていましたけど、当初の予定ではどういうプランで彼を使っていこうと思っていたのですか?)
「これはとても興味深いお話だと思います。なぜかというと選手の成長というのを前もってすべてプランニングすることはできないわけです。唯一、できるのは彼が成長できるための環境を整えること、そして一つの方向性を示してあげることです。ただし成長するのはやはり選手自らの努力であって、この業界では自ら成長していかなくてはならないわけです。やはり彼が何度試合に出るのか、途中出場なのか、フルなのか、スタメンなのか。そういうことはすべて選手のパフォーマンスが決めることだと思います。今年の準備期間のときに私たちは何度か練習試合を行ないましたが、そのときに彼は何度かアシストをしたりゴールを決めたり、とても優れた動きを見せていました。ですので、私は原口元気のパフォーマンスなどをしっかりと見ながら、彼を試合に出すようになっていったわけです。
しかし、シーズンの始めのころに、この選手はまだ若い、だから12~13試合はスタメンで出してそれ以外は途中出場で、ということを考えるわけではいっさいありません。私たちの仕事というのは選手たちの毎日のパフォーマンスをしっかりと見極めること、そしてそれによって正しい決断を下していくことです。ですので、私たちは選手が成長することができるような環境を整えることはできますが、成長をしなくてはいけないのは選手たち自らです。自らの意志がなければ成長することもできないわけですし、出場の機会を得ることもできないわけです。そしてこれは若い選手によくあることですが、もちろん彼らは体のキレについては波があります。そして一時的に彼が小さな穴に入ったことがありましたけど、そのときに私たちのチームには同じく攻撃のポジションで、2~3人の主力級の選手がケガをしていたということがありましたので、それによって原口元気をベンチに置くことができませんでした。他の攻撃の主力級の選手というのが梅崎であったり田中達也であったりです。しかし将来のことを考えれば本当にポジティブなことが今年のシーズンには起きていると思っています。原口元気の将来ということを考えれば、彼はとても素晴らしい経験を今しているのではないでしょうか」
(夏場の戦いを振り返っていただきたいのですが、フィンケ監督の言葉を借りるのであればレッズは穴に入ってしまったということで、日本独特の暑さというのはフィンケ監督の想像を超えるものであったのかという点については?)」
「私は何度か公の場でも話してきましたが、年の初めのころに私はこのチームの状況について細かく分析をしました。そして私たちは勝ち点34を比較的早い段階で得たときにも、私は公の場で何度も、これだけのいい結果を残すことができたことに驚いているということを伝えていました。
なぜかというと年の初めにチームの分析をしたときには正直なところ、厳しい現状というのが浮かび上がってきていたからです。多くの選手たちがケガをしやすいということもありましたし、実際にシーズンが始まってからも多くの選手が何度も何度も離脱を繰り返していたり、中には夏に入ってから暑さの影響もあり優れたコンディションをキープすることが出来ていない選手もいました。このような厳しい状況の中であったにもかかわらず、比較的早く勝ち点を得ることができたのはとても大きな喜びだったと思います。私はもちろん、公の場で当時行なった分析の内容及び結果について大きく語るつもりはいっさいありません。もちろん私はこのチームと一丸となって戦っている状況ですので、一人一人の選手の名前を公の場で挙げたりとか、批判したり採点をしたりということはいっさい行ないません。私はすべての選手に対してとても大きなリスペクトをしていますし今後、今シーズンも最後の最後まで、今このチームに所属している選手たちと共に戦っていきたいと思います」
私見
「確かに、フィンケ監督は早い時期にリーグ上位に位置したときにこうしたコメントをしていた。そうしたところに、怪我人が続出するというアクシデントが連なったのだ。しかし、こうしたことについて、あくまでも余計なことは口外しないようだ。「チーム一丸となって戦っている状況」だからね」
(7連敗中のチームにとってこの2週間の中断期間というのは本当に重要な時間だと思いますが監督はどのように考えていますか?)
「もちろんこの中断期間で私たちのチームの中の雰囲気というのがだんだんよくなってきて、そして改善された強い気持ちを持って次の試合に臨むことができると考えています。しかし、ここ最近でとても難しかったのは、多くの方がサッカーの内容についてまったく語らなくなっていたことです。もちろんこの7連敗という結果は非常に痛いものでしたし、私たちもとても悔しいです。しかしすべての試合の内容が悪かったというわけではいっさいありません。例えばアウェイでのガンバ大阪戦ですが、あの試合でも私たちは93分間にわたってとても優れたプレーをしていたと思います。しかし最後の最後に阿部のミスから最終的にあの失点が生まれてしまったのですが、だからといって私は1人の選手を批判するつもりはまったくありません。それ以外の選手たちも阿部を含めて、その試合ではちゃんとしたプレーを見せていたと思いますし私はやはりこの7連敗という結果の中でもいくつかのとても優れたゲーム内容というのはあったと思っています。連敗 と言う結果はもちろん雰囲気にも影響しますが、大切なのは今後も私たちが進んでいる道を信じるということ、そして今、この2週間の中断期間を利用してしっかりと練習をしてまた改善された強い意志を持って次の試合に臨むことだと思っています。
ここ最近の練習の雰囲気をご覧ください。誰にでも今、とてもいい形での建設的な練習が行なわれているということは見えると思います。練習を見ている方が練習を見ながら両手で両目をふさいでいるわけではありませんし。とてもいい雰囲気の中で、ピッチに立っているすべての選手が、年下であろうと年上であろうと、改善していこう、自らの実力をさらにレベルアップしていこうと努力をしているわけです。ですので、チームの姿勢はとても素晴らしいものがあると思います。
これはサッカーで最も大切なことだと思いますが、ピッチの上でお互いにしっかりコミュニケーションをとることです。サッカーというのは国際的な言語だと私は考えています。一つのことについて大きく語る必要はありません。大きくコメントをする必要もないわけです。大切なのはピッチの上で正しい答えを見せること、そしてピッチの上で味方とコミュニケーションをとること。これがもっとも大切なことだと思います」
最後に
「フィンケ監督、相変わらず冷静な対応だと思う。こんな状況でも決してネガティヴな表現や他人への責任転嫁や攻撃をしないもの。この点は、先のフィンケ監督に対する犬飼会長のコメントと比べると良いと思う。個人の人格、能力を否定するような発言だもの。雲泥の差だよね。何より、今週の山形戦が非常に楽しみだ!
さらにうれしいことに、達也が帰って来たことは非常に喜ばしい。ここで十分に体調を整えて復帰して欲しい。ひょっとすると、達也に与えられた今の課題は今後の活躍のための神から与えられた時間であるかもしれない。そう、W杯アフリカ大会出場に向けた準備期間として。
フィンケ監督の思想には、オーストリア生まれの哲学者・人智学者・教育学者ルドルフ・シュタイナーの人智学(ドイツ語でAnthroposophie)的人間観に基づいているのではないだろうか。物質的な視点よりも精神的な観点で物事をとらえていると思う。だから、メディアの質問と監督の回答におけるニュアンスと「言葉のズレ」が、表現できない不協和音のように活字(書き言葉)として現れている。このズレが私には、とても不快に思える。フィンケ監督のコメントは心地良いのだけれど。フィンケ監督は、目先の数字や利益だけではないところ、経営的観点も大事だけど、教育的観点や人間の精神性をとても大切にしていると思う。従って、物質至上主義で目先の数字や成績に主眼を置く一般的な「メディア」と感覚がズレるのは至極当然のことだ。フィンケ監督は、こうした視点や思考の「差異」を十分認識した上でメディアと向き合っていると思う。監督の方がメディアより一枚上手だと思う。さらに、監督は先に自ら映画「ロスト・トランスレーション」の比喩を交えて答えたように、自分が「外国人」であるということも認識した上で。
上記のフィンケ監督の回答と比べて、スポーツ紙の記事はどのようなものだろうか?今回は敢えて掲載していない。これから確認しようと思う」

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