フィンケ監督続投の見通し
スポーツ紙各紙によれば、急転直下でクラブがフィンケ監督との契約更新の見通しをほのめかしていると言う。結局、クラブは未来のクラブのための改革に邁進すべく「Idealism-理想主義-」を貫く「見通し」だ。まだ、正式なクラブからの発表が無い以上は断言できないが、週明けには正式発表されるだろう。何れにせよ、初志貫徹した橋本社長の決断を評価したい。ホント、男はつらいよだよな…
しかし、報知あくまでも現実主義的な観点からフィンケ監督を批判する。「失態」を犯したと…焚付け(放火)記事専門の自分たちに「失態」は無いのだろうか…これだけ、平然とフィンケ批判がかけるのだから、自らの「失態」を悟ることもあるまい…報知の仕事も大変だなぁーと思う…これで飯食ってるんだから。まるで、フィンケを糾弾する社内方針があるみたい。
報知の言い放った、フィンケ監督続投が「危険な賭け」かどうかは、これからの結果が語るだろう。
さらに、来週、報知に限らず各紙共に犬飼会長からコメントを取るだろう…布石を打って、断言しておく!
『オシムの言葉』借りるなら、クラブは「リスクを冒して攻める」戦略を選んだのだ。これまでのように、巨額の資金を投じた戦力補強により、抗生物質を投与するような即効的なチーム体力の改善と維持から脱却し、チームの基礎体力、自然治癒力を涵養し体質改善に一から取り組む方向だ。ある意味、東洋思想、道教的、陰陽五行的な思想に近いかもしれない。フィンケ監督の言葉には、一貫した哲学的な「道理」が働いていると思う。ただし、それが選手の実践で生かされていないのだ。この点は大きな課題であるが…
かつてのレッズの華々しい成果が、巨額の資金投資とベテラン選手の固定起用の賜物だった。しかし、そのベテラン選手達の体力がピークを迎えている。そこで、フィンケ監督が作成してきた、体力測定データが活用される。おそらく、ベテラン選手の中には、契約満了の選手が出てくるだろう。
フィンケ監督の正式な契約更新が決まれば、監督の意向に沿った選手補強が具体的に展開され始めるだろう。おそらく、獲得選手を含めて、現在より選手の平均年齢を下げるだろう。また、来季のレッズの現行選手の大量流出を各紙が掲げているが、それはクラブと選手の思惑の問題。成るようにしか成るまい。これは、ある種クラブと選手の「お見合い」のようなもの。
ただ、闘利王は来年のW杯を控えてレッズ残留か、海外移籍か、彼の動向も来季のチーム戦力を占う一つの重要な問題だ。人生のタイミングがあるが、闘利王はどういう選択をするだろうか?
ここまでフィンケ監督を信じて来たのだから、これから世界標準のレッズ・スタイルのサッカーが展開される過程を見守りたい。
「オフトの蒔いた種が育ち、ギドとオジェックがその実を収穫した。そして、不作となった。今度はフィンケが種を蒔き、育て始めている。」
どんな、花が咲き、実を結ぶだろうか、楽しみだ。
参考文献
木村元彦2008「第8章 リスクを冒して攻める」『オシムの言葉』集英社文庫
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