2009年10月18日日曜日

 The Prophet‐永井が予言していたレッズの運命‐ 

皆さん今晩は、今日もお疲れ様でした。
今日のお題
永井が予言していたレッズの運命
 誰か近年のレッズに関して語っていた選手がいたはずだと思い、レッズ・マガジンとレッズ関連書籍を渉猟した。あった、やっぱり、今年春、清水エスパルスへ移籍した永井雄一郎(以下、永井と称す)が2年前に有賀久子氏に、昨年に島崎英純氏にレッズの問題点を語っている部分があった。
 まず、2007年7月に有賀氏よるヤマザキナビスコ・カップのG大阪との準々決勝第2戦に向けてのインタヴューにおいて、
「このままではチームはもって2、3年だよ」と指摘している… 
「浦和は将来的にどんなサッカーを目指しているのか見えない」と語り、
「例えば、今年(2007年※補足)も浦和が優勝してガンバ大阪が2位として。優勝は素晴しい事だけれど、きっと回りはガンバ大阪のサッカーの方を魅力的に感じていると思う。そうやって知らず知らずのうちに追い抜かれていく。追い抜かれたことに気づいた時にはもう遅い。今ならば、まだ間に合うんだ」と語ったと言う。
 永井はオジェック体制下のレッズがACLで優勝した年に、すでにこう語っていた。
 翌2008年レッズマガジン9月号では、
「今のレッズはまだ、選手が迷いながらプレーしているのがピッチ上で出てしまっていますよね。それが見ている側には選手の動きが止まっているように感じる。ただ選手の気持ちとしては動きたくても、チームとしてどう連動すべきかが理解できていないから考えてしまう。だから動けない。ただ走り回るだけではゴールは奪えないし守備もできない。その点ははがゆいです」と述べており、エンゲルス体制で戦術が不明確であったことがチーム・プレーに反映されていたと指摘している。
 今度はエンゲルス体制になっての発言である。この号が発売される8月以前、7月頃レッズはJ1で鹿島に次いで2位であった。
 こうして永井のレッズに対する発言を呼んでみると、チームを愛する当事者でなければ解らない様々な問題や思念の断片が垣間見えてくる。恐ろしいことに、永井の予感が的中し、今季フィンケ体制になったレッズは、夏以降チーム戦力が低迷してしまって、今日に至っている。
永井の上記の発言(抜粋)と共通する、現在のレッズの問題点は、
①レッズのサッカー・スタイルのヴィジョン
 →これはフィンケ監督が語っている「コンビネーション・サッカーである」
②フィンケ監督の戦術と選手の戦術理解度の乖離、焦燥感
 →これからの課題である
ではないだろうか。レッズは、今も過去数年間の問題への対応が続いているのである。
 過去から様々に積み重なり澱のように溜まったチームの問題は、歴史と実績の重みを相俟って一朝一夕には解決しないだろう。フィンケ監督が就任して10ヶ月目、補強もせずに現行勢力で戦い続けているのだから。再三述べているが、レッズは今ガタガタ言っても、誰がやっても状況は同じだと思う。ましてや他人がどうこう言って変わるならとっくにチームが強くなっているはずだ。
 今、レッズ・オーケストラは、指揮者のタクトに合わせて、やっとハーモニーを奏で始めたところであろう。「運命」を奏でるには、まだ早い(チャンドラーみたい…)。
「浦和は一日にして成らず」

参考文献
島崎英純2008「永井雄一郎」『月刊浦和レッズマガジン』9月号。
有賀久子2008「愛があるから言いたい」『赤鬼』レディオパワープロジェクト

最後に
 いよいよ、1週間後に第150回TOEIC試験受験だ。場所は埼玉大学。前回5月の受験で低調だったリスニングを補強しスコア・アップを狙うべく再度受験だ。先月にリスニングの先読みの訓練を受けたおかげで得点アップが期待できそうだ。しばらく、埼スタは我慢している。

今日のお薦め
Fair Warning「Angels of Heaven」『Go』
 ‘97年3枚目の作品。前作Rainmakerより曲作りが上手くなっている。秀作です。
Quiet Riot「Run to you」『Quiet Rion』
 ‘88年4枚目の作品。Voが元Rough Cuttのポール・ショーティーノに変わった。色々賛否が別れるが私はポールの方がケヴィンより好きだ。ちとしゃがれ声だけどバラードがしっかり歌えるのだ。
Delbert Bump「Melody of Magic」『I’m sure of it』

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