今日のお題
雑談、万能性+戦術的交替=新レッズ
杉山茂樹氏の『4-2-3-1』(光文社新書)のネザーランド(オランダ)のサッカーの記述を読んでいた。現在ロシア代表監督のヒディンクがネザーランド代表監督時代、アヤックスのファンハール監督などの戦術で重要なのが、選手のutility(万能性)と「戦術的交替」だという。選手が複数のポジションがこなせる事が大前提だという。複数のポジションがこなせる選手がいれば、選手のポジションが入れ替わったり、選手の交代でフォーメーションの変更の選択肢が多くなるということだ。さらに、そういう選手が多ければ戦術的選択肢が増えるということだ。ある意味、オシムのpolyvalentと同義である。
さらに、フィンケ監督の「コンビネーション・サッカー」とも同義ではないだろうか。
フィンケ監督によるレッズの来季のサッカーは、契約を更新した選手から考慮するとこうした万能性や戦術的交替などの戦術理解が前提かつ可能な選手を中心に構築されてゆくのではないだろうか。さらに、こうした戦術理解と適応が可能な選手の補強を志向しているのだろう。そう考えれば、柏木の補強も納得できる。ポンテや高原の残留もこうしたチーム戦術の布石だろう。堀之内をフィンケ監督が評価するのも頷けよう。フィンケ監督が帰国を来週まで時間の余裕を持っているのも、恐らく獲得予定の選手との交渉や入団発表などへの対応のためだろう。
そうなると、来季のレッズのサッカーには、フィンケ監督が各選手に課した「フィジカル向上の宿題」のみでなく、「選手の戦術理解と実践」というさらに高度な課題の体得と実践が必須となってくる。
こうした世界水準のサッカーがチームで実践できれば、レッズのサッカーは今年のサッカーと明らかに異なり、より躍動的かつ攻撃的でフィジカルに長けた組織的プレーとなるだろう。
フィンケ監督は、大事なことは絶対にスポーツ紙に話さないと思うが(意味が無いので)、恐らくこうした戦術をレッズで実践してゆくのだと思う(私は、そう思いたい)。とても楽しみだ。
確か闘利王は、「ただ、勝てば良いサッカー」を口にしていたと思う。初めに、戦術やルールありきの考えではなく個人のスキル優先の考えであり従来のレッズ・サッカーであり、フィンケ監督の方針とは明らかに異なっていた。長くは続かない…
2日間のJリーグの合同トライ・アウトかなりの人数の選手が再契約を目指しプレーした。どうか、一人でも、少しでも多くの選手が、できるだけ早く契約できますように。赤星、ドラゴン(久保)頑張れ!

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