一夜明けて、昨日のフィンケ監督のコメントが公式サイトに掲載された。一部公式サイトからの抜粋を交えて、前回の広島戦と今日の神戸戦についてまとめてみよう。
①チームの状態については、ポンテ、闘利王が出場停止であり、異なるメンバーで神戸戦に挑むが、セルヒ
オや梅崎が調子を上げてきているので良い状態である。
②チームに加入した宇賀神とファイサルがベンチ入りする。若手2人がベンチ入りに際して最も大切なこと
を、「~まず私(フィンケ監督)にとって、最も大事なのは彼ら(宇賀神とファルサイ)がさまざまなことを学ぶことです。~」(公式オフィシャルサイトより一部抜粋)と述べている。
③神戸戦に向けての対策は、すでに情報を得ているので特別な準備はないという。
④現在、選手たちは怪我の選手が多いので、攻撃の選手を帯同させるために2人の新人が選ばれた。
⑤宇賀神とファルサイは、試合の状況によって出場の可能性がある。
⑥宇賀神の評価については、大学生選手は、在学中3年間に多くの試合を消化し実戦経験を積んでおり、年
齢的に若く、運動量も豊富であり、ピッチでの回復力が優れているなどの長所を持ち、これからJ1での経験を積んでゆく予定だという。
⑦選手のスカウティングについては、7~8年前の鈴木啓太、坪井、平川などの高卒、大卒の選手を獲得したように積極的に活動している。また、これから特別指定選手制度を積極的に利用することが大切であるという。
⑧来月の日本代表の遠征への闘利王の参加については、選手、クラブ、代表のドクターと代表監督の決断に一任する。
⑨チームの得点力の問題については、現在エジミウソンがゴールを決められで「穴」に入っているが、ちょっとした切っ掛けでゴールを決めることができるので、いつ「穴」から抜け出せるか解らないが、選
手たちも努力しているので早くゴールが決められることを願っている。
⑩先の広島戦後のフィンケ監督のコメントの問題について選手には特別説明していない。フィンケ監督はフェアプレーのルールに反するようなことやシミュレーションとか審判をあざむくようなプレーなどは一切言っていない。
犬飼会長のコメントを一切確認していないが、自分が何を発言内容はよく覚えている。この発言がドイツ語から日本語に訳されて、それが記者を通じ犬飼会長に伝わり、犬飼会長がこれに対して発言し、その一部を誰かが海外の通信社に売り日本語から英語に翻訳され、その通信社がこの内容を今度はドイツの通信社に売り英語から再びドイツ語に翻訳され、この通信社がそれをドイツの新聞に流して、最終的に事実とは異なるシュミレーション(もしくはダイブ)を指示したとの報道になった。
「~残念ながら事実とはまったく違うことがドイツの方では報道されました。そして、国際的にとても高い評価を得ている映画があります。『ロスト・イン・トランスレーション』といいますが、私はこの映画で出てくるような体験を、身をもって今この国でしたような気がします。最終的にドイツで報道されたことというのは、私が言ったこととまったく違うことでした」(公式サイトより一部抜粋)。
この問題に関しては、本当にメディアの杜撰な取材報道体制と倫理観の欠如がもたらした冤罪だと思う。これに乗っかったJFA犬養会長も無責任だと思う。
この問題を冷静にかつ自己の主張を曲げずに、かつビル・マーレー主演の映画を比喩に交えならが返答しているフィンケ監督は天晴れだと思う。これだけ叩かれると人間凹んだり、あわてて前言撤回するもの。
こうした物事の取り違い、「差異」やズレ、「翻訳」は、数十年前から西洋哲学の主題で論じられている。たとえばフランスの故ジャック・デリダなど。日本人や単一民族意識が強いので、「差異」や言葉の
「翻訳」に対して非常に「鈍感」なのではないだろうか。
⑪取材側ではドイツの報道と同様に監督がシュミレーションを指示するような誤解を招く発言の印象を受けたとの質問に対しては、監督がこうしたネガティヴな問題によりメディアに何も語らなくなると、一番困るのはメディアであり、今後もお互いフェアな関係を築き上げるために十分に対話をする必要がある。
「そして、もし誤解が生まれそうな発言があったとすれば、もう一度私のところに来て確認するのが一番いいやり方ではないでしょうか。まず最初に私が何を言いたかったのかしっかりと確認してから、記事にする。それがお互いの正しいフェアな仕事のやり方だと思います。私があまり多くのことについて発言をしなくなってしまって、お互いにあまり話ができないような関係になってしまえば、やはりサッカーの一つの魅力であるところで欠けてしまうものがあるのではないでしょうか」(公式サイトより一部抜粋)。
メディアに好戦的ではなく、友好的な関係を求めている。この点は本当にフィンケ監督が人格者であると思う。さらに、ここで重要なことを監督は述べている。監督のコメントで誤解が生まれそうな発言があれば、サイド監督に確認するのが最善であり、コメントを再確認してから公表するのがフェアーな仕事であると指摘しているが、この発言の重要性にどれだけの取材側の人間が気づき、自戒と反省の念を感じただろうか。この発言は、メディアの職業倫理上、至極基本的な道徳的ルールではないだろうか。ここまで発言してもらってもメディアはその真意が理解できたのだろうか。恐らく、広島戦後のフィンケ監督の発言に誰一人、再確認をしなかったのだろう。
これでとりあえず、広島戦の問題は収束するであろうが、スポーツ紙の記事における「誤報」、「ねつ造」については監視を続ける必要があろう。事実、先の神戸の大久保のレッズに対する発言とされたものも取材記者の「誤報」であったという。オー恐。恐ろしきは、スポーツ紙記者也。
先発メンバーを考える
GK オランダ遠征が決まった都築
SB 山田暢 CB 坪井と阿部 SB ?(平川か?)
MF 鈴木啓太 細貝(少し前目かな)
MF セルヒオ(絶好調!) 原口(U-18代表は?)
FW 高原
FW エジミウソン
となるだろうか。問題は、左サイド・バックの平川は、前回の広島戦でのディフェンスやカバーリングーが良くなかったと思う。そうなると誰が代わりとなるか?後半あたりで宇賀神が初出場するかも。また、梅崎あたりもそろそろ中盤で出場するのではないだろうか。
また、ファイサルはセルヒか原口のポジションで使っても面白いと思う。フィンケ監督は、新人はプレー能力を考慮し、サイドで遣うと述べていた事があったと思う。
さあ、応援しよう!
選手入場の時に聞きたい曲
VAN HALEN 「Jump」
MOTLEY CLUE 「Dr.Feelgood」
Queen 「We will rock you」
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