水の濁りが少しずつ薄まり、穏やかになりかけた水面に「怒気を含んだ大きな言葉の塊」が投げ落とされた。水面は再び淀みをたっぷり踏んだ大きな水しぶきを宙にそして周囲に跳ね上げ、大きな波間に揺れた。
デイリー・スポーツや日刊スポーツによると、先の広島戦後のフィンケ監督のエスクデロのプレーに対する発言をめぐり、JFAの犬飼会長がNACK5のプログラムに出演し、フィンケ監督の発言を批判し、監督の資格をも否定し、監督の管理責任についてフロントを批判し、さらには「情けないクラブ」と称し、こうした問題がJ1の動員数減少についての一因であるとまで述べている。また、ご苦労なことに協会の松崎審判委員長がセルヒのプレーについてコメントしたそうで、ファールの判定に相当しないと指摘したという。
注意するべき点は、これらの発言の根源がメディアにより作られた記事による一部の情報であり、私は犬養会長や松崎審判長の発言を全て確認していない。断片的な情報によっている。メディアって本当に怖い。
何故ここまで問題が大きくなったのだろうか。フィンケ監督は、シュミレーションなんて一言も言ってないのに。これは、翻訳や英語や西洋語を勉強しているとわかるが、監督の発言は多分の西洋的なニュアンス、ユーモアやギャクを含んだ会話だったのだけれど、日本のメディアが間に受けてそのまま公表されたため波紋が広がったのではないだろうか?何であの程度の発言で、「暴言」だなんだと騒ぐんだろうか?失言は失言だけど、犬養会長の発言は妥当な内容だろうか?私は刀を抜くべき問題ではないと思う。もっと他に重要な問題があるだろうに。例えば、川崎から今神戸に移籍した我那覇の「ドーピング冤罪事件」や大分の「マルハン胸スポンサー問題」なんかもっと大きな問題だよなぁー。こういう問題を協会はもみ消すもんね(詳しくは、『サッカー批評』39・40を参照)。
社会学なんかだと、権力とは第三者から承認されて始めて行使できるものであるという(例えば、東工大教授、橋爪大三郎の著書など参照)。かつての「クラブ・チームの社長を務めた人間」が、そのクラブの選手や監督、フロントを批判することに、犬養会長はどれほどの影響力があるか解っているのだろうか?私は犬養会長の発言は支持しない。フィンケ監督の発言とフロントの管理責任は関係ないし、サッカー人気と直接結びつけるのも短絡的だし、何より監督やったことない人間が、フィンケ監督の指導者としての資格を否定することは不遜以外何者でもない。犬養会長がブンデスリーガで実績を残していれば別だが。
よって、私は犬養会長の発言には異を唱えておきます。
因みに、JFAに批判の意見をと思いHPで連絡先を確認したところ、電話とFAXはあるけど、今時メルアドがないようだ。時代遅れだよなぁー。
さて、闘利王はどうしてもA代表のオランダ遠征に参加したいみたい。気持ちは解るけどね。これは本人の意思以外に、代表サイドとクラブサイドの思惑があるから遠征メンバー発表まで待とうと思う。再三私は述べているが、今を急ぎすぎて、未来を失うことがあってはならないと思う。闘利王にとっては、今が休息の時なのに「気」が先走っている。心身のバランスが回復してくれれば良いが。まだ、若いのう。
今日の公式サイトに、流通経済大の宇賀神友弥(№35)の特別指定選手の登録が掲載された。出来れば重症のレッズのチーム状態の特効薬となって即戦力としてプレーしてくれればと願う。特に、左サイドが手薄な現状での活躍を期待したい。平川が駄目だもんなぁー。
ここ2ヶ月で、チームがどんどん悪い負の流れに飲み込まれ続けている。何よりも、その標的がフィンケ監督個人に向けられているように思えてならない。結局、これで誰が得をするのだろう?メディアかな?何か、陰謀があるのかなぁ?
犬飼会長を見ていると、権力を握ると人はこれほど変わるものだろうか?と思う。そうなんだろう、ここ最近の日本の総理大臣を見ていればそうなのかもしれない。もう、犬飼さんは、JFA会長なのだ。そう割り切ろう。そのまんま川淵路線を継承するのだろう。
先の橋本社長と信藤TD、フィンケ監督の三者会談では、先の発言問題は不問としたという。結局、再三指摘しているが、メディアが焚き付けて、周りの部外者が分を弁えずに批判するという構図が出来上がってしまっているのだ。これで、フィンケ監督は、メディアに対する対策をより周到に行うだろう。大変だなぁー。
とにかく、次の神戸戦に勝利せねば。今チームは悪い流れの中なので、最善を尽くしつつじっと我慢で要る方が良いでしょう。必ず、トンネルを抜けるって!
こんな時でも勝利を祈って!
VANDENBERG 「Time will tell」
Bon Jovi 「Livin' on a prayer」
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