POWER of ŠVABO!
皆さんこんにちは、今日も頑張りましょう。
フランスの新聞「ル・キップ」がイヴィッア・オシムのボスニア・ヘルツェゴビナのサッカー連盟の会長就任に関するニュースを報じていますな…見出しは、「オシムが連盟の会長に?」という思わせぶりなタイトルです…
さらに、詳しいことは、千田善さんの「オシムの伝言」のブログで報じられています…こちらの記事のほうがスポーツ紙ねたより正確なようです…
どうやら、ボスニアのサッカー連盟の正常化委員会は明日月曜日に実施されるようですが、メンバーはFIFA・UEFA側からは3人(暫定委員長はザブルル(スロベニア・サッカー連盟名誉会長)、委員エヴァ・パスクイェ(FIFA)、マルセル・ベンツ(UEFA)の各氏)ボスニアから6人でその一人に、イヴィツァ・オシムが名を連ねているそうです。そこで、サッカー連盟の正常化の後に、「ル・キップ」の記事のようにオシムの会長就任の青写真が報道されたわけですな…しかし、千田氏のブログでは、オシムはボスニア・ヘルツェゴビナのサッカー連盟の正常化に関して、楽観視していないようです…
が、しかし、あのオシムの思考や理論構造を考えると必ず最善の解決策を導きだすのではないかと密かに期待しています。何せ、理数系の明晰な頭脳を持つオシムですから、必ずボスニア・ヘルツェゴビナがサッカーの国際舞台に戻る解決策を導きだしてくれることを期待しています。
ところで、旧ユーゴスラビアの問題に関して忘れてはいけない人と言えば、やはり木村元彦氏ですな…ユーゴスラビアの問題について『悪者見参』なんか読むと、紛争当時にストイコビッチやペトロヴィッチたちが如何に困難な状況下でサッカーをしていたか、また母国の政情を心配しながらどんな思いでJリーグの試合に挑んでいたかについて詳述されていますし、多くの現地取材内容により旧ユーゴスラビアの情勢やサッカー関係者たちの生活が赤裸々らに語られています…
さらに、木村氏の『悪者見参』を読んで、木村氏のジャーナリスト魂に敬服した点は、NATOがユーゴスラビア侵攻の際に使用した劣化ウラン弾を確認する取材の際に放射線に「被爆」していることです…そこまでやるかと…真似できませんわ…私は木村氏はこういう経験が核となって、『オシムの言葉』が生まれたんだと思いました…
是非とも『オシムの言葉』以前に読んでもらいたいですな…
オシムに関連することといえば、今月24日(日)のJリーグ再開において、レッズの最初のカードは名古屋、ペトロヴィッチと名古屋のストイコビッチの対決ですな…彼らのかつての母国の民族紛争、そしてオシムとの縁、今回の震災を考えると私は決して無関係とは思えません…むしろ因縁を感じます…震災復興、オシムの関与によるボスニア・ヘルツェゴビナ連盟の機能の正常化を考慮すると、レッズ対グランパス戦はペトロヴィッチとストイコビッチにとっても重要な意味を持つのではないでしょうか?
私は、オシムのボスニア・ヘルツェゴビナ・サッカー連盟の交渉の成功と会長就任とサッカーの復興を期待すると共に、24日のレッズ対グランパスが試合結果以外に、大きな意味を持つのではないかと思います…
Powerって英語は、「力」という意味以外に「権力」って意味があります。政治において「権力」ってものは、多くの人々からの「承認」を経て行使されることが望ましいと思います。私はオシムにその重責を担う稀有な能力があると信じています…
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不死鳥、日本!
参考文献
イビチャ・オシム2007『日本人よ!』新潮社
木村元彦2000『悪者見参』集英社
木村元彦2008『オシムの言葉』集英社文庫
ゲラルト・エンツィガーほか2006『イビチャ・オシムの真実』エンター・ブレイン
シュテファンシェンナッハほか2006『オシムが語る』集英社
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